黒革の手帖(松本清張)

松本清張ファンと言いながら、この作品を後回しにして読んでいませんでした(笑)ドラマもみていないので、ストーリーも始めてでした。

 

銀行の金を横領とか、医者の脱税とか、時代が違うなと思ったけど、医者の息子を金の力で医学部になんて話はこのころからあったんだなと。自分が受験生の頃も1点何十万円みたいな話もよく聞いたし、悪い伝統として続いているのでしょう。

 

脱線はここまでにして感想を。

主人公の原口元子の描写を読むと、30代後半で美人ではない。(米倉涼子とか武井咲のイメージではない)地味な事務銀行員が、人の弱みから金をむしり取り欲望を満たそうとしたところで。。。

 

最後のシーンはあからさまな策略だったが、どこまでがグルだったのか。。。明確に書かれていないのが想像を掻き立てるのが作者の技術か。オカマの獣医がどっちだったのか、、、知りたい。