栃ノ心大関復帰

先場所を見る限りもうダメかと思ったが、よく頑張りました。昨日の物言いもあったけど、今場所は復帰できればよしとしましょう。

去年突然覚醒したのに、怪我のせいで大関を陥落し、今場所復帰できなければ元のエレベーター力士に戻ってしまうところだったので、本当に良かった。来場所以降は安定した成績を残してほしいものです。まずは大関での初二桁。

 

大関復帰は、最近(といってもここ20年)増えたと思います。その昔は、魁傑(陥落翌場所の復帰ではない)、三重ノ海。ここまでは私も見てない。貴ノ浪武双山栃東、そして栃ノ心

なぜ増えたか、その理由としてあげられるのは公傷制度の廃止。これにより陥落までの猶予が実質ひと場所減った。特に栃東はその影響をモロに受けている。もう一つは大関同士の星の調整が明らかに減ったこと。私が相撲を見始めたころの大関である朝潮北天佑。特に朝潮は千秋楽のギリギリ勝ち越しが多く、最強の力士は「7勝7敗の朝潮」と揶揄されていた。

 

話はちょっと違うが、最近は大関を落ちても取り続ける力士も増え、たまに往年の力を見せる、というのも面白い。この流れを作ったのは霧島、小錦かと思う。それまでは落ちたら辞める、という雰囲気だったので、現役にしがみついているという言われ方もされていたが、頑張っている姿はいいもので、応援していたのを思い出す。今なら琴奨菊、序二段まで落ちた照ノ富士か。照ノ富士もどこまで戻れるか、注目したい。