「私たちは銀のフォークと薬を手にして」を読んだ

タイトルながっ(笑)島本理生の本に最近ハマってます。その前も「週末は彼女たちのもの」を読んで、ほぼ連続でこの作品へ。色々買っちゃったんで、他の本も含めて読みまくり、と言いたいところですが、毎日新聞を二紙読んでいることもあり、普段はそこまで読めないので、ゴールデンウィークでなんとか追いつこうとしています。読みたい本はいっぱいあるけど、進まない。映画も観たいし。。。

 

さて、この本の感想。30で独身の知世が主役(のはず)この人の視点で多くの章は記述されている。恋愛の相手は40代中盤のバツイチ、しかもHIV感染者。しかし、どんどん惹かれあって最終的には結婚へ向かっていく。周りにいる女性。独身仲間の2人、妹の視点の章もあり、このカップルを客観的に描いているのも面白かった。もちろんそれぞれのストーリーがきちんと描かれていたが、みんな幸せな恋(結婚生活)をしていないことで、知世の特殊な状況ながらも幸せさが引き立つと感じた。ただ、知世自体が普通にモテそうなキャラのような。。。

歳の差はあれども自分を大事にしてくれる人を選んで石垣島に行くというハッピーエンドでした。その後の2人が知世の夢に出てくるという仄めかしもあり、その先も幸せに過ごすんだろうなというきれいな終わり方です。映画にしてもよさそうだけど、主役の2人の波が少なすぎて、印象に残りにくいかもしれない。周りはドロドロしてるので、そっちが目立っちゃうかも。