「正欲」を読んだ

朝井リョウ著。ものすごい読後感。

最初の記事のことをすっかり忘れていたが、一般的にはそういう見方になってしまうということ。逆に集まる時のやり取りにもう少し目的書いていれば話は違ったのだろうか。

正しい(多数)側の思い込みがどうしても勝ってしまうということ、その象徴が寺井かなと。自分にはコミュニケーション力がとても低く、その原因が自分が全て正しいと思っているせいに見えた。この作品の対局側の象徴のような人だと思いました。まだいるのかな、こんな人。設定的にほぼ同世代なんだけど。。。

 

夏月のパートは、性癖の種類はともかくとして、ここまで異質なものがありうるのかとは思ったが、児童ポルノにまとめられるのは、客観的に見たらやむなしか。。。多様性といくら言っても、理解はなかなか難しい。八重子の発言も本当の理解とは遠いのかなと。

 

最後に田吉について。こういう人は1番嫌いだけど、現実には会ったことはない(笑)異質なものをここまで攻撃する、でも社会的にはそれなりの地位に、というのは困るよな。会社にいたらめんどくさいな。

 

映画化するので、これは観ないとね。