昭和16年夏の敗戦を読んだ

猪瀬直樹が昭和58年に出した本。

プロローグでフィクションかと思うぐらい違和感を感じた。何しろ、総力戦研究所など聞いたこともなく、模擬内閣作って30代の精鋭たちが戦争について議論していたなんて、歴史好きの自分も全く知りませんでした。

 

模擬内閣のメンバー(当時は存命者が多い)からヒアリングするなどして、総力戦研究所の状況を詳しく調べていったのには歴史的な意義を感じました。文章は冗長な印象で、やや読みにくかったか。

 

せっかく最後まで読んだのに、残念な日本人という感じで、結論ありきで数字よりも気持ちや空気を優先していくなど、政治もそうだし、会社もそういうところはあるよなというありきたりな感想しか自分は浮かばなかったのが残念です。諦めか。。。

 

あ、二期生や三期生は何をしたのか、それは気になりましたね。あったことは触れているが、戦争が始まった後で何をしたか(何もできなかった?)は興味あります。