「悪寒」を読んだ

最近読み始めてお気に入りになってきた伊岡瞬の小説。

描写は古い感じだが、自分にとっては読みやすく、あっという間に読み終えてしまいました。

 

ストーリーは、社内政治と家庭の問題がリンクしていて、その狭間の左遷された男からの目線で話は進んでいく。途中の伏線が回収され切ってなくて違和感は残るものの、ミステリーとしては意外性もあっておもしろいと思いました。激しさで言えば前に読んだ「本性」、「赤い砂」の方がもっと印象に残りました。キャラのインパクトの差かな。

なので、良くも悪くもあっさりとしていました。「不審者」を先日買ったので、そのうち読みますが、今の時点でこの作家の本をお薦めするなら「本性」ですね。