「存在のすべてを」を読んだ

塩田武士著。大作でした。

3週間くらいかけて読んだので、前半が吹っ飛び,読み返しながら進めました。誘拐事件の臨場感ある表現はさすが。後半少しのんびり感はあるものの、貴彦夫婦の浮き沈みというか,状況の変化に伴う心の動きが巧みに表現されていました。しかし、ほんと悲惨というかなんというか。最後のシーンで少し救われたけど。

 

一つ気になったのは、犯罪者集団のその後です。誘拐の後も継続的にやらかしているようだし、挙句の果てには誘拐した子供まで犯罪に巻き込んで。。。酷い話だ。

 

全体を通して主役?と言っていいのか、、、門田さんの執念は凄まじいものでした。ここまで調べるらられるものか。。。

 

後、立花家の誘拐はやっぱり狂言だった、ということになるのかな。確定表現はしていないものの、仄めかしからはそう取りました(笑)