「弥生、三月」を読んだ

入院する直前に読んだ本です。

年初から映画館で予告編を何度も観ていたので、映画でしっかり観ようと思っていたのに、自粛の時期となりさすがに断念。本屋で小説版を見つけたので、読むことにしました。

 

登場人物は主に3人。女子2人(桜と弥生)と男子1人(太郎)。桜はHIVで、高校生の時に亡くなってしまう。

残された2人も波乱万丈の人生を歩み、そこに東日本大震災も発生する、という流れ。舞台は宮城。ラストレターと同じ。3月1日から31日まで、年を変えて1日ずつカレンダーが進んでいくという不思議なストーリー。うまくこれが成り立つようにできていて面白い。

感想はとにかく物悲しいというのが全て。幸せとはかけ離れた人生を過ごしていく中で、最後に桜のおかげで立ち直ったか?と感じた。その時、すでに50歳くらい。あそこでこうしていればといろいろ悔やまれるだろうなと思います。

そして、なぜか高校生の描写が印象に残り、自分もいろいろ思い出作りたかったなーとか高校時代の記憶が蘇り、感情移入して少し涙も出てきました。

 

映画でじっくり観たかった。Amazonプライムを待つことにします。泣いちゃうかも。