「ある閉ざされた雪の山荘で」を観た

本題の前に、今年のバレンタインは会社では3人にいただきました。年々減っていく寂しさよ。時代の流れとも言えます。

 

さて本題、3週間前の前振りから、やっと観ることができました。原作は平成の初めが舞台だったので、スマホは当然なかったが、映画は今なのでそれなりに変化させてました。手紙じゃなくて、映像で先生の声も合成したりなど。

 

ストーリーは多少変わってるけど、ほぼ原作踏襲。あまり違和感なく観ることができました。演技が気になったのは、西野七瀬。この子は演技は厳しいのではないかと思います。ドラマでも観たけど、表情も話し方も動きもイマイチ。かわいいけどね。

あとは戸塚純貴もあんまり上手くない気がする。岩手の人だから応援してるけど、場になじんでない感がすごかった。広瀬アリスのドラマの時は良かったけど、ゼイチョーにちょっと出てた時も微妙だったし。変な存在感があるのがマイナス、というのが自分の今の評価です。

 

あとは主役の久我。小説と俳優のイメージが違いすぎた(笑)もっと落ち着いた、彫りの深いイケメンが浮かんでたので。これは自分の問題。

 

これ、最後はどう解釈していいかわからなくて、森川葵の麻倉さんは実際に怪我をしていたのか、それも舞台の中の話なのか、どっちなんでしょう。

あの山荘の全てが、舞台の上で繰り広げられていたと、自分は解釈したのですが。観てる人にお任せなのかな。

「奔流の海」を読んだ

伊岡瞬著。文庫本最新作。追いついたらハードカバーにも挑戦したいが、もう少し。

 

(ネタばれ?)

序章の不穏な終わり方と、本編のややのどかな始まり方と、なかなかつながりがそうぞうできなかったが、裕二側の幼いころからのストーリーが徐々にリンクしていき(車に当てられるのは読んでてきつかった)、最後に完全につながるという流れでした。

裕二の悲惨な生い立ちからの奇跡的な幸福な生活、しかしその後矢木沢と出会ったことがきっかけで義父の隆を疑い始め、結果的に矢木沢からヒントをもらいながら、自身の出自を突きとめる、というのがざっくりとした裕二側のストーリー。

その後千遥側のストーリーに登場して、、、最後の後押しをしてもらって、ハッピーエンドの流れ、ですね。

 

赤ん坊の取り違えなんてあり得ないと思うけど、わかっててやったような今回の流れであれば、災害の大混乱の中では起こりえただろうとは思います。今ならDNA鑑定で一発だけど、時代が違うし。裕二(皓広)の父は真相を知らず、千遥の父は娘の幸せを知らずに亡くなってしまっているのもやむなしとは言えず悲しいもの。

隆も千遥の父も事故ではあるけど、これは何か裏があるのかしら。特に千遥の父については、盗難車だとか匂わせもあったので気になります。

 

最後の織姫座で皓広がすべてがつながったと感じていたが、それ以外にこの話のキーワードとなったのは、お守り、他の星座(M75星雲も)、あとはやはり海でしょうか。

さらに言うと、上の感想が物語っていますが、親と子の関係ももう一つの大きなテーマでした。

 

「サイレントラブ」を観た

これも公開日の夜に観てしまいました。中2の娘も観たいと言ってた。が、レイトショーなので1人で。

 

浜辺美波を観たかったんだけど、なんかあんまり印象に残る場面がなくて残念でした。無駄遣いレベルのような気すらした。表情がないからか、暗いからか顔がはっきり見えるシーンが少なかったのが,その理由でしょうか。

 

目が見えない女性(浜辺美波)と話せない男(山田涼介)の恋愛なので表情や行動で表現しているんだけど、いまいち伝わってこなかった。野村周平の行動もよくわからんし。もう少し背景がわかればいいのかもしれないけど、想像しにくかった。最後の乱闘シーンも終わり方がわかるようでわからないし、最後のシーンもあれあれという感じ。消化不良でした。

 

「ゴールデンカムイ」を観た

前振りしたのに、観に行ったのは当日公開のこっちの方でした。山荘にしようか迷ったけど、来週はサイレントラブ始まるし、山田杏奈の演技見とかないとという気持ちが勝ちました💦

 

山崎賢人が主役でヒロイン役を山田杏奈。

なんか山女を思い出すくらい山のシーン(雪だけど)が多かった。内容は少し笑わせようとしているけど(矢本だけ)、基本的にはシリアスな流れでした。山田杏奈の演技には感嘆です。原作知らないからかもしれないけど、なんの違和感もなくみてました。もっと人気出てもいいと思います。キャラ的に目立たないというだけなのかな。ヒットにはまだ恵まれてないのか。今回がそれに当たるといいね。

 

ストーリーはこれどうやって終わらせるんだろうと思っていたら、終わりませんでした(笑)次に続ける気がマンマンでした。まあ、俺も次やったらみるでしょう。そのくらいの面白さはありました。

アクションシーンが激しくて、ちょっと疲れたけど、それだけ力が入ったということでしょう。

 

 

「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ

東野圭吾著。映画化するということで買っておいたが、公開されると知って慌てて読んだ(笑)

 

舞台は90年代初頭ということで、スマホどころか携帯も持ってない。でも、この設定なら今でも使えるか。密室でないのに密室に7人を閉じ込めて起こる連続殺人。途中でなんとなく話が読めてきた(不自然な発言がある)が、それでもとても面白かった。

久我の心理描写、名探偵ぶりも良かった。

やはり私は叙述トリックが好きなようです。

 

映画も早いうちに観ないと。

「龍の墓」を読んだ

待ちに待った貫井徳郎

読みやすい書きっぷりだったのでサクサク進む。

現実の連続殺人と、ゲーム内(近未来)の連続殺人がリンクしながら進む内容。

ちょっと貫井さんにしては浅くて軽かったかなという印象です。求めているのはこれじゃない感が強い。(東野圭吾と変わらん)

好みはあるかもしれないけど、ファンからしたら違う,という評価でした。

 

もっと重いテーマで重い作品を出してくれること。期待します。

年末年始

だいぶ更新しておりませんでした。久しぶりに本を読んだので書こうと思いましたが、その前にケジメをつけようと思います。

 

年末に父が亡くなりました。パーキンソン系の病気にかかり、だんだん弱っていきました。コロナのせいで会えない時期があり、その2年ほどの間に別人のようになってしまいました。痩せて話すことも難しくなり、、、という。コロナ前の2020年の正月は酒も飲めて話も普通にできていたのですが、2022年5月に会った時にはかなり弱ってました。

頑丈な人だと思っていたので、病気とはいえこんなに弱ってしまったことに自分は大変ショックを受けましたし、本人も無念だったと思います。健康ならまだまだ動ける年齢(75歳)でしたので。

 

年末29日未明に亡くなったため、火葬や葬式は年明けとなり、しばらく葬儀場に泊まり込みました。さらに、私は長男とはいえ、母は健在、弟が実家の会社を継いでいる状況にも関わらず喪主をつとめることになりました。

 

通夜、火葬、葬儀と3回喪主挨拶の機会があり、なかなかこれも緊張するもので、頭もいっぱいになるものでした。気が常に張っていて、悲しむ余裕もありません。。。弔問には昔懐かしい方もいれば、全く知らない方も多く、喪主なので挨拶はきちんとする、ということをとにかく徹底しました。県知事が弔問に来られた際は、さすがに緊張しました。

 

喪主挨拶は母が色々言ってきたので、それを入れつつ自分の言葉で話して、せめてもの父に対する親孝行になるようにと文章を考え、なんとかカンペを見ずに話すことができました。葬儀の時は、衆院議員の方が来られていて(いるなとは思ったけど)、こんな人の前で挨拶するのかと内心思いながら話しました。そもそも100人レベルの方が来られていて、それにも驚きました。もうここまでの規模の葬儀を見ることはないのではと思います。

 

タイミングにより父の本当の最期の時に立ち会うことはできませんでしたが、話すこともできない状態で、呼吸がだんだん弱っていく姿を見ると、もはや頑張って生きてくれ、とは言えなかった。苦しそうではなかったのが救いではありますが、にしてもあの姿を見るのは辛い。経験した人にしかわからないものだと思います。それでも、亡くなる前日に2人でいる時間があったので、話すことができたのはよかったなと思ってます。

 

また、釣りが好きだからと戒名に「釣」を入れろと母が言ってたので、いやいやそれはあからさますぎだろと思って、自分が「渓」の字にしようと提案して通したのは、今回よかったなと思っています。

 

色々書いてしまいましたが、とにかく寂しいというのと、ここまできてもまだ実感がない、という複雑な心境です。