「イノセント・デイズ」を読んだ

早見和真の作品。初めて読みました。

木場のイトーヨーカドーにある紀伊国屋書店で、すごく推されていたので思わず購入。10年くらい前の本であれ?と思いましたが、読み始めたら止まらなくなりました。5日ほどで読了。

 

ストーカーの挙句、殺人を起こし死刑判決を受ける女(田中幸乃)というとんでもないスタート。ここからそれぞれ関わってきた人たちの視点から幸乃がどんな人生を送ってきたのかを伝えている。そして、真相は意外なところに、その一方で救いのない終わり方をしてしまった、というのが最初の感想。でも、本人からしたらこれで良かったのかもしれない。ここに至るまでには、違う道を送るチャンスもあっただろうが、ことごとく悪い方に行ってしまったなと、かわいそうではすまないけど、かわいそうとしか言えない。

 

あと思ったのは、実際の事件でも報道されるのは表面的なことしかなく、裏にこういう話が潜んでいるかもしれないのかなと。話を聞く側は都合の良いように話を解釈するものですから。