「邯鄲の島遙かなり」を読んだ‼️

いや〜長かったけど、最後は一気に行けた。

上中下の3巻ありそれぞれ約600ページもあって、9月後半から11月の前半にかけて読み切りました。

初めは明治時代の話で、なかなか話が入ってこなかったけど、中間の途中くらいから読むペースがアップ。下巻はかなり勢いよく進みました。

この時代にこんなのあったのかな(大正時代の居酒屋とか)と思うことはありつつも、歴史とリンクして島の150年が見事に描かれていたと思います。日清戦争でも出兵して戦死した人がいたということはあまり頭になく、そりゃそうだなと思いながら、戦争はやってはいけないものということは改めて思いました。震災についても生々しく描写されていて、非常に怖かった。現実はもっと酷いんだろうけど。。。

 

全体を通して時に楽しく、時にしみじみと読ませてもらいましたが、いろんな伏線と思われるものを張っているのに、回収があまりされていないので、その後どうなったのかがわからないこと。特にイチノヤ血縁以外の人については、ほぼ触れていない。特に気になったのは新吉。いついなくなったのか?もし長生きしていれば軍需には行かなかったはず。もう一人は豊子。戦後に圭子が登場したあたりで出てきてもいいのに、なんで。あとはくがに行った人々は松太郎以外イチマツを含めて消息不明。。。ちらちら出てきた魅力的な女性たちもどうなったのかな(小百合とか)

 

外伝的にこの人たちを取り上げて書いてくれても面白いと思います。

 

またしばらく貫井さんの新刊は出なそうなので、当面はまた色々読んでいこうと思います。