「夜の塩」を読んだ

読後感が松本清張ということと、舞台が昭和30年前後というのに惹かれて購入。そして読むと、確かにという感じ。ハッピーエンド???なのは本家と違うかな。

気になるのは十希子の容姿。オードリーヘップバーン似ってどんなだよ(笑)会う男が皆惚れていくというとんでも無いキャラで、映画にしたら誰が合うのかと思ってしまった。この本売れたら映画かドラマ化されそう。

 

登場人物の中で気になったのは、糸魚川。新潟出身で糸魚川って、そのままじゃないか。描かれる雰囲気から60過ぎの爺さんを想像していたら、40代だと。そうか舞台が昭和30年と納得。20歳は感覚違うなと、この辺りも松本清張が描く時代と同じだ。

そりゃ40代なら20代の十希子が惚れることもあるわな、と勝手に納得。料亭で接待だのなんのと、今ではありえない(あるのかも)んだろうな。楽しそうだけど、疲れそう。

 

タイトルの夜の塩は、盛り塩のことで、何度か文章の中にも出てきますが、崩れている塩が千代菊のその後の運命を示唆しているのか。よく考えたら、十希子の執念が実った結果、千代菊も潰してしまったので、それも示唆しているのかも。深い!