「Red」を読んだ

島本理生作。今年2月に映画化され、これも観たかったが叶わなかった。よって、これも本で読もうと購入。

 

読み始めてすぐに、久しぶりに止まらなくなるというか、止まらない話の流れに驚き。そして、ずいぶん性描写が細かいなと思って、Wikipedia調べたら「官能小説」とある。いやいや、確かにそうだけど、これは文学でしょ。官能小説のジャンルではない、と断言したい(笑)

 

主人公の塔子の主観でほぼ話は進む。かつての不倫(相手に妻)相手と10年ぶりに再会し、またも不倫(今度は自分に夫と子供)。そして、職場の男と不倫未遂?描写されている顔や雰囲気の割によくモテる人だなと非常に興味が。こんな人妻見たことない。ただ、間違いなく塔子をこんな道に進めたのは夫。義理の母にも問題はあるけど、すべては夫。

女の人から見たら最悪の夫だと俺は思うが、金と家があるので、それでよしとする人もいるのかもしれません。でも、普通なら感情的に許さないでしょう。だから違う男に。。。女性目線で書かれているからか、なおのこと夫の心が腐っているように感じました。解説では根は悪くないと書かれているが、逆に見た目はいいけど根が悪いというのが正しい。好きならちゃんとせい!と言いたい。

 

そして、その夫の態度を見て、かつての自分に身に覚えがなくもない自分。いや、苦しい。こんなんありえねーとは言えませぬ。今はだいぶ改善したつもりだが、これは気を付けないと、と思いました。

 

映画はどんな感じなのか。Amazonプライムにあがったら観ようと思います。