「前科者」を観た

これは、映画館でポップコーンを食べながら鑑賞。

ビッグコミックオリジナルは、30年くらい愛読しているので、もちろん原作は毎回読んでます。なので、佳代役が有村架純というのに微妙に違和感を感じたものの、映画を観るとそれっぽく見えるのがすごいところ。意外とみどりさんもハマってたかも。ちょっと漫画よりは上品かな?

 

さて、原作にはないオリジナルのストーリー、ではあるが、海に向かって叫んだり、牛丼が出てきたりと、原作の匂いを演技以外でも感じさせてました。

今回のキーパーソンは森田剛でした。あんなキラキラしてる(た?)人が、こんなに冴えない役をと思ったけど、その人の内面を表情や見た目に出し切っててすごいなと感心しました。森田剛の演技なんて、記憶にある限りは月下の棋士(20年以上前)くらいしか観た覚えがないが、これからは主役というよりこういう役が増えて味のある役者になるのでしょう(宮沢りえもそんな感じだし)

 

それにしても、映画だから仕方ないけど、色々悲惨すぎるし、そんなに簡単に人殺すなよという違和感と、警察が何度も拳銃を奪われるとか、ちょっとありえないよな、という感想でした。

 

あと、真(森田剛)は、最後ほんとにやるつもりだったのかな。結局弟に協力したりと、彼の心の動きはなかなか理解し難いものでした。

 

そういう突っ込みはあるものの、全体的にはスリルもあり、心の描写も豊富だし、佳代も原作に忠実かつ有村架純の色も出しているので、見る価値はあります。評価が高いだけありますね。