「彼女が最後に見たものは」を読んだ

まさきとしか二連発!

 

前作が面白かったので、同じコンビの続編を続けて読みました。非常に狭い範囲で人が入り組んで、犯人がそこかよという感じではあるし、いくらなんでも女子高生を男子に間違うわけないだろとか、色々ツッコミどころはあるものの、そこを気にしてしまうと物語の本質からは外れてしまうわけで。。。

 

視点が目まぐるしく変わるので、なかなか頭に入れるのが難しい内容だったが、最後の段落で大事な答えが書かれているのが本筋ですね。まさにタイトル通り、「彼女」がなぜホームレスになったのか、殺されてしまったのか、最後に何を見た(何を思った)のかがこの物語のクエスチョン。どんな姿になっても、周りから好かれて生きてきた「彼女」は、不幸にして夫を亡くしたものの、ある意味幸せな人生だったのかなと思いました。色々な縁で助けてくれる人も多くいたので。

その一方で、幸せに見えるけど不幸せとしか言えない家族、離婚してその結果どちらも不幸になっている家族との対比が印象に残った。その不幸な家族の中に殺意が潜んでいる、ということなのかな。

 

まとまりがなくなりましたが、刑事のコンビもいい感じなので、次もありそうですね。最後は三ツ矢の秘密が解き明かされるという流れかと予想します。